[ひびこと]小説『ムッシュー』より。自分を信じているから出る言葉

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なんか集めてみたら楽しいかもと思って、始めてみました「こんな日々の言葉がほしい」ネタ。略して「ひびこと」。

記念すべき1回目は、小説からの引用です。

 

今日のことば

やったー。ほらね、それほど難しいことじゃあなかったんだ。

人生は、ムッシューにとって、お茶の子さいさい。

—『ムッシュー』ジャン=フィリップ・トゥーサン(訳:野崎 歓)

 

ことばの主

ジャン=フィリップ・トゥーサンの小説『ムッシュー』に出てくる主人公、「ムッシュー」の言葉です。

小説『ムッシュー』の作者であるジャン=フィリップ・トゥーサンのプロフィールをWikipediaで調べると、このように書いていました。

ジャン=フィリップ・トゥーサンJean-Philippe Toussaint, 1957年11月29日 – )はベルギー出身のフランスの小説家・映画監督。

くわしくはWikipediaを参照してください。

Wikipedia「ジャン=フィリップ・トゥーサン」 

 

出典

小説

『ムッシュー』ジャン・フィリップ トゥーサン (著),‎ 野崎 歓 (翻訳)

今日のことばについて

学生時代、ジャン=フィリップ・トゥーサンが好きで読んでいました。

最初に読んだのは高校生の頃で、『浴室』だったかな。

お風呂場から出てこないという設定、あるいはフランス人の自由さに驚いてファンになったような覚えがあります。

その次に読んだ『ムッシュー』が私の一番のお気に入り。

ちょっときついことも淡々とこなして最後にはうまくいくムッシューは、当時の私の憧れの人生像だった気がします。

その後の『カメラ』までは本を持っていたけど、これはあまり覚えていないなあ。

ジャン=フィリップ・トゥーサンは映画も撮っているみたいだけど、見たことがないです。

前衛的な内容っぽかったので、一度も詳しく調べたことはないですね(;´∀`)

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この言葉は、『ムッシュー』の中で、主人公ムッシューの言葉として出てくるものです。

面倒くさいことがたくさんある毎日の生活。気になる女性との恋の予感。うまくいきそうでいかない。

ふとしたきっかけに、ついにその女性が自分に心をひらいてくれた。

そんな瞬間に出てきます。

 

「ほらね」っていうところから、ムッシューが自分の力を信じているのがわかりますよね。

できてなかったけど、できると思ってたよ、っていう感じ。

人生って難しいけど、それを「お茶の子さいさい」と言い切るムッシューの強さが素晴らしいと思います。

 

私は、自分にはできないと思って萎縮しちゃうことがけっこうあります。

クライミングでは特に顕著にその傾向が出ます。

ムーブのアドバイスをもらって、そんなの絶対わたしはできないと思うんだけど、と思いつつ、アドバイスをもらったのにやらないのも悪いからとりあえずやってみると、できたりする。

「あれ?なんでできるんだろう。おかしいな。わたし、できないと思ってたのに」と思ったことが何度もありました。

できるのにおかしいなって思うほうがおかしいんですけどね笑

できないと思ってそのムーブを無意識に選択肢から外して、ずっと「できない、できない」って言ってたんですよね。

 

なんだか、人生にもこれ当てはまるんだろうな…って、毎回思います。

私もこの言葉を唱えるといいのかもしれないです。

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